どう接するべきか

医者

自らも行動を

非定型うつの人とコミュニケーションを取る場合、すべき・しなければならないという管理的コミュニケーションは避ける必要があります。これは従来型のうつと共通していることで、相手を駆り立て、精神的なプレッシャーを与える言動だけは避けなければなりません。たとえ、家族が優しい口調で言ったとしても、プレッシャーになることがほとんどです。特に非定型うつの人は、周囲の言葉に敏感に反応して、強いストレスを感じ、自分の仕事や家庭内での役割を回避しかねないので注意が必要です。また、従来型のうつ病に有効とされる無理をしなくていいなどの養育的コミュニケーションは、急性期のみ有効で、それ以外の時期はNGです。慢性期は、ある程度のレベルで良くなったり、悪くなったりする時期であり、数ヶ月、長くて数年は続きます。この時期に、本人をいたわりすぎると、それが常態化してしまい、自分でやれることはやるという気持ちを削いでしまいがちです。かえって病気の回復をおくらせてしまうので、逆にやれるべきことをやるように事実志向のコミュニケーションを心がけるようにします。冷静に、事実にも続き物事を判断し、感情に左右されることなく接していきます。医療機関の治療に加え、自らも改善に向けて取り組めることはたくさんあります。慢性期にはいったら非定型うつの人は、一日一回は外に出て、太陽の光を浴びながら体を動かすようにします。有酸素運動の効果は実証されており、運動しているほうが回復は早いです。また、非定型うつ特有の逃避傾向を避けるためにも、できるだけ人に会うことが大事です。家に閉じこもってばかりいると、治るものも治りません。外出して人に会う機会を少しずつ増やす努力が必要です。社会のリズムを感じることができれば、気分も晴れ、がんばろうという気力も生まれてきます。そして、非定型うつは、どんどん生活リズムが壊れていきやすいので、生活の記録をつけることも大切です。日記形式でなくても、毎日の起床・就寝時間、食事や運動などの自分の行動記録をつけるだけで十分です。そうすることで、自らの生活リズムを省みることができます。自分で省みることができないうちは、医療機関を受診する際に行動記録を持参して、医師とともに振り返るのも一つの方法です。

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