よく現れる症状は

看護師

精神療法が重要になる

いくつかの種類に分けられるうつ病の一つに、非定型うつ病があります。代表的な症状は、気分反応性というものです。楽しい出来事や嬉しい出来事が起こると俄然元気になり、反対に嫌な出来事に遭うとどん底に突き落とされたかのように落ち込みます。気分の上下が激しく、周囲からはわがままや気分屋に見られることもあります。気分が落ち込むと手足を中心に体が鉛のように重たく感じ、過眠になる人も多いです。「鉛様麻痺」は嫌な出来事がきっかけとなることが多く、精神性疲労だと考えられています。体を起こしているのが非常に辛く、寝てしまうのです。それと、非定型うつ病の人は心が過敏になっているため、少しでもプライドを傷付けられるようなことがあると異常なまでに反応します。傷付ける人を責めたり逆ギレしたりして自分を守ろうとしますが、社会生活にまで影響を及ぼすこの症状を、拒絶過敏性と呼びます。また、不安感が強くなり、それを抑えるために過食になることも少なくありません。多くの患者は甘いものを欲し、糖分によって一時は精神が落ち着きますが、体重増加によって自己嫌悪に陥り、余計に気分が落ち込みます。非定型うつ病の治療は、薬物療法と精神療法がセットになっていることが多いです。一人一人違う症状に合わせて抗うつ薬が処方されますが、人によっては抗不安薬や気分安定薬などが使われます。しかし、一般的なうつ病に効果が見られる抗うつ薬を投与しても明らかに良くなることは少ないため、うつ病よりも精神療法に比重が置かれます。多くの非定型うつ病患者に共通しているのは、対人緊張と不安気質です。子どもの頃から褒められて育った優等生タイプが多く、社会に出てミスしたり叱られたりすると、非常に大きなストレスを感じます。常に良い子でいることを自分に課して育ってきたために、周囲からの評価を異常に気にする傾向にあるのです。自信が無いので、自分を抑えて他人に尽くす行動もよく見られます。こうした性格や考え方の傾向を自分で知り、それを修正していく目的で行うのが、精神療法である認知行動療法です。週1回の頻度で3ヶ月くらい時間をかけてセッションを行うと、多くの人に改善が見られます。

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