多方面からアプローチ

男性

逃避させないために

非定型うつにおいても治療の基本は、休養です。非定型うつの人には、病状の回復に加え、何もしなくてもいいという主旨のメッセージが加わります。非定型うつの人は、承認欲求が強い人が多いです。そのため、誰かの役に立つことや何かすることでしか、自分は承認されないと感じている人が少なくありません。そのため、休んでもいい、何もしないままでいいと、はっきり伝えるところからスタートします。また、薬物療法に関しては、治療を行っていく中で、軽い躁状態が見られるタイプなのか、未熟型や逃避型なのかを探り、適切な治療薬が処方されます。急性期においては、従来のうつ病と同じく抗うつ剤が使用されますが、その後、病態により、気分安定薬や炭酸リチウムなどに切り替わることも多いです。そして、適切な治療を行うため、あるいは薬の効果が薄いケースも考慮して、対話などによるカウンセリング的な対応や精神療法的アプローチも必要です。加えて、職場状況や対人関係に悩みを抱える人も多いため、環境調整も行われます。非定型うつの治療は、すぐに効果があらわれにくいことも少なくありません。さまざまな治療を試みながら、少しずつ進んでいくからです。基本的には、非定型のタイプに合わせた投薬に心理療法を組み合わせますが、従来型以上に症状が幅広いため、この治療法で間違いないと医師が判断するのに時間がかかります。また、非定型うつの人はもともと現実から目をそらしたい気持ちがあるため、ネットやSNSなどに依存する人が多いです。ネットやゲームをしていれば、嫌なことを忘れることができ、不安からも逃れられるため、良い気分で治療中も過ごすことができます。そのため、精神的に依存して、どうにもならなくなることがあるので注意が必要です。こうなると、昼夜逆転の現象もおきやすくなります。逃避的にならずになるべくリアルな世界に心をとどめておけるように、ネットの利用時間を制限するなど、バランスを取ることが大切です。家族は、本人の行動を見守りながら、時に声掛けをするなどのめりこまないようにサポートします。

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